ソリューション事業部

ワンダーライフ 受付フォーム
現行の構造と、自社クラウド版への置き換え

いま動いているFormBridgeのフォームを隅々まで調べ、同じことをZENBUのクラウドだけでできるようにしました。

調査日:2026年8月8日/対象:受付フォーム(ワンダーライフ)FormBridge レシピID 637041 自社版デプロイ済(切替待ち)

1この資料の要点

1
このフォームはトヨクモの製品を2つ使っています。 画面と保存が「FormBridge」、取次メールの送信が「kMailer」です。脱トヨクモには両方を外す必要があります。
2
同じ動きをするものをCloudflareに作り、動かせる状態にしました。 画面・入力チェック・確認画面・受付番号の採番・Kintone#543への保存・ジャンル別の取次メール4通・エラー時の桐山への通知まで、現行と同じです。ZENBU側のPCは一切使いません。
3
調べる過程で、現行の取りこぼしが1つ見つかりました。 オペレーターが必ず入力している「折り返し時のお電話番号」が、Kintoneには保存されていませんでした(メール本文にしか出ていない)。自社版では保存するようにしています。
いまの状態
自社版は https://zenbu-wonder-form.zenbu-cc.workers.dev/ で動いています。 ただし取次メールの宛先はまだ本番の宛先に切り替えていません。切替は桐山の指示待ちです(手順は最後の章)。

2現行フォームの構造(全部)

2-1. 基本情報

項目内容
フォーム名受付フォーム(ワンダーライフ)
公開URLhttps://c039122a.form.kintoneapp.com/public/afc35746…31e831
作られた日/最終更新2025年12月4日/2026年3月5日(どちらも桐山)
これまでの回答数累計20件(アクセス44件・エラー0件)/最終回答 2026年8月5日
入力項目の数33項目(うち非表示3項目)
保存先Kintone アプリ #543「問い合わせログ(ワンダーライフ)」
誰が入力するか受電担当者(お客様ではありません)。URLを知っていれば誰でも開けます(ログイン・パスワード・IP制限はすべて無効)。
公開URLを開くと、いったん「順番待ちページ」を通ります。 アクセスが集中したときだけ待たせる仕組み(1分あたり100件が上限)で、普段は素通りします。 実績は累計20件なので、この仕組みは実質使われていません。自社版では省いています。

2-2. 画面の流れ

最初に「問い合わせジャンル」を4つから選びます。選んだジャンルによって、その下に出てくる入力欄が丸ごと入れ替わります。ジャンルに関係なく、緊急連絡先の案内は常に画面に出ています。

ジャンルそのジャンルで出てくる入力欄
反響①お問い合わせ物件(HIKURASHI〇〇)/②お名前(予定契約名義)/③電話番号/④メールアドレス/⑤ご利用時期/⑥ご利用人数/⑦駐車場有無/⑧希望台数/⑨寝具レンタル有無/⑩お部屋探しの条件/折り返し時のお電話番号
=11項目、すべて必須
契約中①問い合わせ内容/②お名前(フルネーム)/③契約物件名もしくは契約マンスリー名/④延長希望に関して(希望・不要・検討中)/④延長希望の場合は(いつまで)を希望か/折り返し時のお電話番号
=6項目、「延長希望の期限」だけ任意
入居中留意事項の案内文/問合せカテゴリー(契約関連・設備関連(不具合等)・その他)/①問い合わせ内容/②お名前(フルネーム)/③契約物件名もしくは契約マンスリー名/④不具合に関しての問い合わせの場合のみ/折り返し時のお電話番号
=6項目+案内文、すべて必須
その他問い合わせ①問い合わせ内容/②お名前(フルネーム)/折り返し時のお電話番号
=3項目、すべて必須

あらかじめ文字が入っている欄(ひな型)

次の欄は、開いた時点で入力例が入っています。オペレーターは●の部分を書き換えて使います。書き換えないまま送信すると、●のままKintoneに残ります(実際にそうなっているレコードがあります)。

最初から入っている文字
①お問い合わせ物件HIKURASHI〇〇
⑤ご利用時期●●●●年●●月●●日~●●●●年●●月●●日
⑥ご利用人数計●名(内訳:中学生未満●名、大人●名)
⑧駐車場有の場合のみ 希望台数●台希望
④延長希望の場合は(いつまで)を希望か●●●●年●●月●●日希望
④不具合に関しての問い合わせの場合のみ・入居開始時期:●●●●年●●月●●日頃
・不具合発生時期:●●●●年●●月●●日頃
・不具合内容(具体的に):
・現状使用はできるか?:可能・不可
・大家さんや管理会社に対応依頼をするために
 故障や症状が分かる写真もしくは動画を担当者宛てへ
 メール送信して欲しい旨を案内:案内・未案内

画面には出ない隠し項目(3つ)

隠し項目役割
受付日時送信した瞬間の日時が自動で入る
受付番号あとで自動採番される(2-4参照)
ステータス常に「担当者へ取次メール送信済」が入る
メール宛先の保持欄取次メールの送り先4名がここに書いてあり、メール送信のときに参照される

2-3. 常に画面に出ている案内文(原文のまま)

現行フォームで一番実務に効いているのがこの部分です。自社版でも一字一句そのまま載せています。

緊急連絡先情報(ジャンルによらず常時表示)

■緊急連絡先情報
※優先順位
※2回ずつ発信してください。
1.ワンダーライフ 一木様(080-3534-2849)
2.ワンダーライフ 一木様(090-6648-2381)
3.ワンダーライフ 今川様(070-5370-3520)
4.ワンダーライフ 中村様(090-2182-2032)

■緊急連絡が必要なケース
・人命に関わるような問い合わせ
・漏水被害、下階への漏水の恐れがある場合、水道、電気、ガスの異常(使用不可)
・チェックイン方法が分からない
(オートロック、電子錠の操作を実際に操作している動画/キーBOXであれば番号を合わせたキーBOXの写真を担当スタッフへ送信依頼お願いします)
・鍵トラブルで入室・施錠できない (紛失等の入居者過失の場合は費用を案内して任意で業者対応の案内をお願いします)
・無断駐車などで駐車ができない
(当該区画の車両の写真をスタッフへ送信依頼お願いします 予備の駐車場がないか確認する旨お伝えください)
※入居中のお客様に対して担当スタッフのメールアドレスは「入室案内」に記載がありますとお伝えください。

※様々な問い合わせに対して、当日にメールやTEL対応することもあるため、連絡があり次第早めにメール連絡いただければ幸いです。

■クロージングトーク(共通)
基本パターンとしては「翌営業日以降、順次対応させていただきます」

以下に記載する優先度を上げて対応したい内容の連絡があった場合は、
「本日、担当部署へ共有いたしますが、翌営業日の対応になる可能性があることを予めご了承ください」とお伝えいただきたいです。

優先度を上げて対応したい内容としては、
「3日以内に入居したい問い合わせの方」からの入電
「本日から入居する方」「昨日、今日から入居した方」からの入電
「3日以内に現在の契約が終了する(退去しなければいけない)予定の方」からの入電
「約束の期日を過ぎたがメールや連絡がないと言われている方」からの入電
「強い怒りや不満を伝えられる、持っていると思われる方」からの入電

留意事項(「入居中」を選んだときだけ表示)

留意事項
・不具合に関しては(ご利用者さま情報)(不具合・お困りごと内容)(具体的な内容)(いつから)を項目ごとに記載お願いします。
・不具合の症状の分かる(動画or写真)をメールにてデータ送付のみで構いません。お客様から担当スタッフへメールを依頼ください。
※入居中のお客様に対して担当スタッフのメールアドレスは「入室案内」に記載がありますとお伝えください。
・水漏れや断水、停電、ガス使用不可、火災報知器誤作動などヒアリング及び入居者の一時対応で解消できるか否かご確認ください

2-4. 受付番号の作られ方

「その日の日付+その日の何件目か」で作られます。日付が変わると1に戻ります。

2026-07-29-1 / 2026-07-29-2 / 2026-08-05-1 / 2026-08-05-2 …

2-5. 使っていない機能

設定を全部見ましたが、次の機能は「無効」または「未設定」でした。移行のときに気にする必要はありません。

機能状態備考
ステップフォーム(複数ページ化)未使用1ページのみ
入力内容の一時保存未使用
多言語化未使用
JavaScript/CSSカスタマイズ未使用独自コードなし=移植の手間なし
回答結果の閲覧・編集(kViewer)未使用
回答結果のPDF出力(PrintCreator)未使用
Googleアナリティクス/タグマネージャー未使用
ログイン認証・パスワード保護・IP制限未使用URLを知っていれば開ける状態
回答確認画面使用中自社版でも再現
ボット対策使用中自社版では別方式で対応

3送信ボタンを押したあと、裏で起きていること

現行では7つの処理が上から順に動きます。途中で失敗したときは1時間おきに5回まで自動でやり直します。

処理動く条件やっていること
1自動採番いつも受付番号(日付+その日の連番)を作る
2Kintoneへの保存いつもアプリ#543に28項目を書き込む
3取次メール(kMailerジャンル=反響ワンダーライフ4名へ送信
4取次メール(FormBridge自動返信ジャンル=契約中ワンダーライフ4名へ送信
5取次メール(kMailerジャンル=入居中ワンダーライフ4名へ送信
6取次メール(kMailerジャンル=その他問い合わせワンダーライフ4名へ送信
7エラー通知メール1〜6のどれかが失敗桐山へ通知
4通のうち3通は「kMailer」という別製品から送られています。 kMailerもトヨクモの製品です。FormBridgeだけ止めてもメールは止まらず、逆にkMailerを止めるとメールが飛ばなくなります。 さらに「契約中」の1通だけは送り方が違い、差出人がZENBUのアドレスではなくFormBridge側から送られています。

Kintoneに書き込まれる28項目

フォームの項目名とKintoneの項目名は同じ名前で1対1です。特別なのは受付番号だけで、これは「その日の連番」から作られて書き込まれます。

4取次メール4通の中身

項目内容
宛先(4名共通)ワンダーライフ 一木様/今川様/中村様 と ZENBU callcenter@ の計4アドレス
件名【取次連絡:受付番号】お客様よりお問い合わせがありました(ジャンル)
差出人3通は callcenter@all-zenbu.co.jp(表示名「ZENBU株式会社」)/契約中の1通のみFormBridge側から
CC・BCCなし
形式テキストメール

本文の共通部分

─────────────────────────────
 このメッセージは、システムより自動送信されています。
 返信は受付けておりません。
─────────────────────────────
株式会社ワンダーライフ
一木様

お世話になっております。
ZENBU株式会社でございます。

お客様より、下記内容のご連絡がございましたので共有いたします。
─────────────────────────────
■弊社受付番号
(受付番号)
  … ここがジャンルごとに変わります …
─────────────────────────────
以上、ご確認よろしくお願いいたします。
(ZENBU株式会社の署名)

ジャンルごとに入る中身

ジャンル本文に並ぶ見出し
反響①お問い合わせ物件/②お名前(予定契約名義)/③電話番号/④メールアドレス/⑤ご利用時期/⑥ご利用人数/⑦駐車場有無/⑧希望台数/⑨寝具レンタル有無/⑩お部屋探しの条件/折り返し番号
契約中①問い合わせ内容/②お名前/③契約物件名/④延長希望有無⑤延長希望の場合は(いつまで)を希望か/折り返し番号
入居中問合せカテゴリー/①問い合わせ内容/②お名前/③契約物件名/④不具合に関しての問い合わせの場合のみ/折り返し連絡
その他問い合わせ①問い合わせ内容/②お名前/折り返し連絡

※「契約中」だけ、画面のラベルが「④延長希望に関して」なのにメール本文では「④延長希望有無」「⑤延長希望の場合は…」と番号がずれています。自社版でもメールの文面は現行のまま揃えています(先方が見慣れた形を変えないため)。

5調べて分かった3つの問題

問題1:折り返し電話番号がKintoneに残っていない

オペレーターが必ず入力しているのに、保存されていません。 フォームは4つのジャンルすべてで「折り返し時のお電話番号」を必須で聞いています。 ところがKintoneへの書き込み設定にこの項目が1つも入っておらず、取次メールの本文に出るだけで消えています。 Kintone#543側には受け皿の欄が4つ用意されていますが、全レコードで空のままでした。

その結果、あとから「この件の折り返し先は?」とKintoneを見ても分からず、メールを探すしかない状態になっています。自社版では保存するようにしました。

問題2:トヨクモの製品を2つ使っている

画面と保存が「FormBridge」、メール送信が「kMailer」。脱トヨクモを進めるうえで、片方だけ止めると業務が止まります。自社版は両方まとめて置き換えています。

問題3:使っていない設定が残っている

6自社クラウド版の構造

Cloudflareの上だけで完結します。ZENBUのPCは関係なく、PCが落ちていても動きます。

受電担当者 ブラウザで入力 Cloudflare Worker 画面/入力チェック/確認画面 受付番号の採番 ジャンル別の文面組み立て Kintone #543 問い合わせログ GAS メール中継 callcenter@ から送信 失敗時のみ 桐山へエラー通知 ワンダーライフ 担当者4名へ取次メール
図|自社クラウド版の構成(トヨクモの製品はどこにも出てきません)

各パーツの役目

パーツ役目
Cloudflare Worker画面を出す。入力チェック。確認画面。受付番号を採番。Kintoneへ保存。メール文面を組み立てて中継へ渡す。
GASメール中継Googleの側で動く小さな受け口。callcenter@all-zenbu.co.jp の差出人でメールを送ります。ZENBUの独自ドメインを差出人にするための現実解です。
Kintone #543保存先。現行とまったく同じアプリ・同じ項目です。
Cloudflare KV短時間に大量送信されるのを防ぐカウンター。

安全面でやっていること

7現行と自社版の対応表

機能現行(FormBridge+kMailer)自社クラウド版
入力画面(33項目・4分岐)FormBridge同じ項目・同じ分岐で再現 一致
緊急連絡先・留意事項の案内文画面に固定表示原文のまま表示(折りたためます) 一致
ひな型の初期値(●●●●年…)あり同じ文字を初期値に 一致
必須チェックジャンルごとに設定同じ条件。画面とサーバーの両方で確認 一致
確認画面ありあり(入力内容を表で確認してから送信) 一致
受付番号日付+その日の連番同じ形式。Kintoneの当日分を見て次の番号を決めます 一致
Kintone #543 への保存28項目同じ項目+折り返し電話番号も保存 改善
取次メール(4ジャンル)kMailer 3通+FormBridge 1通GAS中継から4通とも callcenter@ で送信。件名・本文は現行のまま 一致+統一
エラー時の通知桐山へメール桐山へメール。加えて画面にも「メール送信に失敗」と赤字で出します 一致+改善
失敗時のやり直し1時間おきに最大5回その場で1回やり直し。だめなら桐山へ通知し、画面で担当者に電話連絡を促します 方式が違う
順番待ちページあり(1分100件)なし(実績20件のため不要) 廃止
ボット対策reCAPTCHA見えない入力欄+回数制限+送信元チェック 方式が違う
トヨクモ製品への依存FormBridge+kMailerなし 目的達成
「失敗時のやり直し」だけは同じにできていません。 現行は1時間おきに裏で5回やり直します。自社版はその場で1回やり直し、それでもだめなら桐山へ通知し、画面に赤字で「担当者へ電話で連絡してください」と出します。 夜間の取次は時間が命なので、裏で1時間待つより、その場で人が電話したほうが早いという判断です。

8検証結果

本番のKintoneやメールには一切触れず、手元に用意した偽物のKintoneとメール中継に差し替えて、56項目を確認しました。

56項目すべて合格(不合格0)。2026年8月8日実施。
確認したこと結果
4ジャンルすべての送信すべて成功。受付番号が -1、-2、-3、-4 と日次で連番になることを確認
Kintoneへの保存内容ジャンル・ステータス・受付日時(日本時間)・受付番号・各項目が正しい欄に入る
折り返し電話番号の保存4ジャンルそれぞれ、専用の欄に保存されることを確認(現行の取りこぼしを解消)
取次メールの件名・本文現行の文面と一致。ジャンルごとの見出しの並び、署名まで確認
入力チェック必須の空欄、選択肢以外の値、電話番号の形式、長すぎる入力をすべて弾く
機械的な送信見えない入力欄に反応し、保存もメールもせずに終了
Kintoneが落ちていた場合エラーを返し、桐山へ通知メールが飛ぶことを確認
メール送信に失敗した場合受付自体は成立してKintoneに残り、画面に赤字の警告が出ることを確認
画面の見え方ジャンルを選ぶと該当欄だけが表示される/案内文が実際に描画されている/確認画面に全項目が並ぶことを、実際の表示サイズで確認

動画1分でわかる解説動画

構造とフロー、脱FormBridgeの位置づけを短くまとめた解説動画です(ナレーション付き)。2026年7月時点の内容のため、確認画面や折り返し番号の保存など、その後の追加分は含まれていません。

9本番切替の手順

フォームのURL

オペレーター版 お客様セルフ版(将来構想)

切替の順番

1
取次メールの宛先を本番の4名に切り替える。 いまはテスト用の宛先のままです。Cloudflare側の設定を1つ書き換えるだけで、コードの変更は要りません。
2
本物の入電1件で通しで確認する。 Kintone#543に入ること、4名にメールが届くこと、受付番号が続き番号になることを見ます。
3
受電担当者の手元のURLを差し替える。 ブックマーク・手順書・引き継ぎメモの3か所を確認します。
4
1週間、両方を並行で残す。 現行のFormBridgeはすぐ止めず、問題が出たらいつでも戻せる状態にしておきます。
5
問題がなければ現行を止める。 FormBridgeのフォームを非公開にし、あわせてkMailerの送信設定も止めます。この2つはセットです。
切替前に決めておくこと
  • Kintoneのトークンは現行FormBridgeと同じものを使っています。現行を止めるタイミングで作り直すか、そのまま使うかを決めてください。
  • 「折り返し電話番号をKintoneにも残す」変更を、ワンダーライフ側へ伝えるかどうか(先方に届くメールの文面は変わりません)。

ふだんは触らなくていい設定

GASのメール中継はGoogle側で常時動いています。ZENBUのPCの電源とは無関係です。作り直しが必要になるのは、送信元のアドレスを変えるときだけです。

ZENBU株式会社 ソリューション事業部
受付フォーム(ワンダーライフ)自社クラウド版/作成 2026年7月・全面更新 2026年8月8日
実装:C:\AutoImport\wonder_form / 現行仕様の全文:同フォルダ SPEC_formbridge.md